ホームページの制作が完了した後の運用について、初級編では、運用の概要とホームページのアクセス数やお問い合わせ数を
定期的に確認することについて考えていきました。

今回の中級編では、ホームページの制作会社に運用を依頼した場合は、どのような対策や効果があるのかみていきます。

まずホームページの運用を制作会社に依頼すると、自社で数値などを確認するのとは違い、数値の分析や改善提案などがあります。
毎月1回程度、ホームページ制作会社とクライアント側で打ち合わせを行うことになっており、その中で行っている施策の確認をします。
自社だけで毎月運用をしていると、PDCAのスピードが遅かったり、客観的な視点に欠けることがありますが、その点依頼すると役割が分担できているので
早いPDCAが回り、ホームページが常に改善していい状態に向かうルーティンが出来上がります。

ではホームページの目標を達成するための対策にはどんな種類があるのでしょうか。

  • ホームページの更新作業
  • アクセス解析
  • SEO対策
  • リスティング広告などのネット広告を運用

ホームページを常に更新し、最新の状態にしておくことは、ユーザーファーストでとても重要です。
せっかくホームページが完成しても、ずっと内容が同じであれば、一度訪れたユーザーが再び訪れることはまずありません。
さらに言うと、いつも情報が最新であれば、その会社やサービスに興味があるユーザーであればヘビーユーザーとなる可能性があるのです。

次にアクセス解析についてですが、時間とお金をかけて完成したホームページであれば、アクセス数は誰でも気になる数値です。
ホームページにどんなユーザーが流入していて、どこのページにユーザーが集まっているのか、見てほしいと思っていたページにユーザーは来ていますか?
ホームページを制作する前に立てた仮説の検証としても、アクセス解析の役割は重大です。

またアクセス解析は、分析した後にどう改善していくかという視点を持って解析をしたり議論をすることに意味があります。

続いてSEO対策とネット広告の運用については、ホームページを運用する上で対策する場合と対策しない場合があります。
SEO対策とは検索エンジン最適化のことで、検索エンジンで検索した際に上位表示されるように対策することです。
またリスティング広告については、検索エンジンにお金を払って上位表示されるように対策することです。

SEO対策については、時間をかけて対策をして検索エンジンで上位表示させていく対策であり、ネット広告についてはすぐにアクセスを集めたいときに
効果のある対策になります。

では実際毎月のホームページの運用に関する打ち合わせでは、どんな内容を話し合っているのでしょうか。
内容は、目標を達成できているかに焦点を当てて話し合うことになります。

例えばホームページから毎月5件問い合わせがくる、という目標を立てていて、実際は3件のお問い合わせが来たとします。
そうなるとその3件は、誰からのお問い合わせで、どんな内容で、新しい取引につながったのか、商談中なのか、そういったことを話し合います。
せっかく問い合わせがきたのに、クライアント側のオペレーションミスで取引につながらなかった場合もあれば、
問い合わせがあったけれど、想定していた見込み客ではなかった場合もあります。

そして次の1か月では、目標達成できるように、ホームページ上で改善できるところがあれば、制作会社が改善を行います。
クライアント側にも、オペレーションを見直してもらったり、顧客フォローをしてもらいます。

ホームページ制作後の運用では、このように毎月の打ち合わせで改善するポイントを決めて実行し、素早いPDCAを回して結果を出していくことに注力しています。